最後のお買い得モデルはなんと960万円。アルピーヌA110日本向け最終モデルの詳細を発表

いよいよガソリンA110購入の最後のチャンスか?

2025年2月に、アルピーヌ2025年モデルラインアップについて、フランス本国での発表をお知らせしましたが、やっと日本でも価格その他の詳細が確定しました。

まず、大まかに言えば導入されるのは、アルピーヌ70周年を記念した限定車A110R 70thと、新グレードA110GTS、それにスタンダードモデルの限定車A110 ANNIVERSARY Limited Edition
の3種類です。

A110R 70th、A110GTSの内容詳細については
以前の記事をご覧いただくとして、世界限定770台の日本での販売方法は、どうやら普通に注文を受け付けるそうです。日本での割り当て等は明確になっておらず、注文状況を見て決める、または結果的に決まるということでしょう。ところで、A110 Rのスタンダードモデルと言えるチュリニは既に受注を終了しているそうです。ですので、新車の110Rが欲しければこの限定車を買うしかないわけです。価格は1790万円からとなっています。

GTSは、GTのコンフォートとSのスポーティーを組み合わせた、「なぜ今までなかったの?」と言いたくなるような理想的な組み合わせですが、こちらは明確な台数限定ではありません。しかしA110の本国での受注が今年いっぱいとアナウンスされている以上、もしかするともう受注枠がいっぱいに近いのかもしれません。限定じゃないと言ってゆっくりしているとなくなるのかもしれませんよ。こちらの価格は1200万円からとなっています。

そして突然、発表された限定車A110 ANNIVERSARY Limited Editionですが、なんと驚くことにその価格は960万円です。

ここに3年の相次ぐ値上げで、発表時からおよそ2,500,000円ほど値上がりしていたスタンダードモデルですが、最終的な価格は1050万円となっておりました。で、ここからおよそ100万円ほどの値下がりです。

では、なぜお安いかというと、特に何も選べないからです。

ただしボディカラーは、イメージカラーのブルー・アルピーヌメタリックまたは、いわゆるホワイトパールのブラン・イリゼメタリックからの選べますが、その他のメーカーオプションは選ぶとことができない模様。装備表はこちら。

https://www.alpinecars.jp/wp-content/themes/jp-alpine/document/ALPINE-A110-Anniversary.pdf

なにも選ぶことができませんね。アトリエアルピーヌから車種選択もできませんので、好きなホイールとブレーキキャリパーカラーを組み合わせたいなどといった新車購入時ならではの楽しみがないとは言えます。

けれど、だからといってどうしても欲しくなる。装備が足りないわけではなく、およそ30万円のオプショナルカラー費用も入っているとすれば大変お買い得なんではないでしょうかただしその限定数は25台です。なんとなくですが最後に確保していた日本向け生産枠の残りをこの25台に振り分けて、これまでの感謝に応えた最終謝恩モデルなのではないでしょうか。素のA110が欲しい人は急いで下さい。なぜなら、素のA110はすでに販売が終了されているのです。

電動化に大きく舵を切ったヨーロッパの情勢に合わせ、アルピーヌはそのためのブランドとして生き残ることを選択しましたが、どうやらそのまま突き進むと言うわけではなさそうです。けれど、ガソリンのA110が生産されなくなることだけは決まってる模様。今が最後のライトウェイトピュアスポーツを購入できる最後のチャンスかもしれません。

(小林和久)

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