ヤマハ車購入者の20%だけに刺さるカスタマイズパーツを開発する部門がありました

あのXSR900カスタムはココから生まれた! バイクの楽しみを支えるヤマハ発動機のCX事業部が創造する感動とは?

ヤマハ発動機には、単なるアフターサービスを超え、「体験価値」を創り出す「カスタマーエクスペリエンス事業部(CX)」が存在する。純正パーツ供給にとどまらず、モーターサイクルの個性を引き立てるカスタマイズパーツを世界市場へ発信している。たとえばXSR900用カウルキットは、全体のわずか20%というユーザー層を狙いながら、徹底した造り込みでファンの心を掴んだ象徴的な一例である。効率ではなく“体験”を優先するその姿勢に、ヤマハが受け継ぐ「モノづくりを通じた感動創出」の精神が息づいている。

TEXT&PHOTO:小林 和久(KOBAYASHI Kazuhisa)

5人に1人を満足させるカスタマーエクスペリエンス事業部が狙うカスタマイズは?

ヤマハ発動機の「カスタマーエクスペリエンス事業部(CX)」の前身は、CS本部(C:Customer S:Service, Support, Satisfaction, Safety)だったが、2021年に、モノよりコトへ変化していると叫ばれる時代の中で、単なるアフターサービスという位置づけから、「体験価値」を提供すべく、それを体現する部門となった。

そうしてアフターサービスなどに必要となる消耗部品等の純正パーツ供給に加え、カスタマイズによる価値提供を強化するなど、大切な愛車を維持することはもちろん、クリエイティブなバイクの楽しみ方という、更なる顧客体験創出に向けて舵を切っている。

ヤマハ発動機の純正アクセサリー、カスタマイズパーツを手掛けるのは、主に国内マーケットを主とするワイズギアや、ヨーロッパやASEANなどそれぞれのマーケット各地の担当部門があり、それとは別にグローバル展開するパーツを手掛けるのがこのCX事業部となる。

CX事業部から生み出されるのは、単なるアクセサリーやバイクライフを便利にしてくれるアイテムばかりではない。時に、そのモーターサイクルが生み出されるときのコンセプトに基づいて、開発陣と情報交換をしながら、ベース車とある意味大きくキャラクターを分かつことになるようなカスタマイズパーツをも送り出すことがある。

XSR900用カウルキットもそういったアイテムのひとつだ。

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