伝説となったサンクターボを電動で復活させた「ルノー 5 ターボ 3E」予約開始。予約金は800万円、本体価格は2500万円〜

4月22日より専用サイトから予約受け付け開始

以前から復活するニュースはお届けしてきましたが、ついに「ルノー5ターボ3E」についてさらに現実的な話が出てきました。予約受付を開始するそうです。

Renault 5 Turbo 3E

Renault 5 Turbo 3E

FFコンパクトファミリーカーのルノー5(サンク)をベースに、WRCで活躍するため1.4リッター直列4気筒ターボエンジンをリヤシート部分に縦置きにしてミッドシップレイアウトとし、後輪を駆動するたのが5ターボです。特に、初期の5ターボ1は、そのインテリアデザインをマリオ・ベリーニが手掛け、本革をふんだんに使ったお洒落でゴージャスなものとしました。普通は競技ベース車両はそんなことしませんよね。その後ターボ2はやっぱりというか、まあ通常のインテリアとなっています。

その5ターボの再来と言えるのがフル電動車両のルノー5ターボ3Eです。「ターボ1」、「ターボ2」に続く、「ターボ3」で、電動のEを付け加えたネーミングですね。

スペック面では、800Vの電気アーキテクチャと、20インチのリヤホイール内に2基でトータル540ps、4800Nmのインホイールモーターを配し、床下には70kWhの駆動用バッテリーを納め、車重は約1450kg以下。専用のドリフトアシスト機能や縦型ハンドブレーキを備え、ドリフトも楽しめと言います。性能面では、0-100km/h加速が3.5秒未満、WLTP航続距離は400km以上と発表されています。また15分で15〜80%まで充電できるDC急速充電(最大350kW)にも対応しているそうです。

Renault 5 Turbo 3E

Renault 5 Turbo 3E

エンジンをなくしてインホイールモーターで、バッテリーが床下なら4シーターくらいにはできたんじゃない?という気がしますが、往年の名車の伝統を引き継ぎ、2シーターとなっています。

今回新たにアナウンスされた予約方法は、

3月17日の発表・公開に続き、ルノーは2025年4月22日午前9時(中央ヨーロッパ時間)より、「ルノー 5 ターボ 3E」“ミニ・スーパーカー”の予約を開始します。このモデルは、1980年代の伝説的な「ルノー 5 ターボ」と「ターボ2」を現代的かつ電動化して再構築したもので、導入価格は付加価値税(VAT)込みで15万5000ユーロから(オプション、アクセサリー、パーソナライゼーションを除く)となります(推奨小売価格、変更される可能性あり)。販売地域は、ヨーロッパ(イギリス含む)、中東、日本、オーストラリアです。※本車両はまだ型式認証を受けていません。仕様は認証完了まで変更される可能性があります。

4月22日より、ルノー 5 ターボ 3Eの1,980台のシリアルナンバー付き車両のいずれかを安全に予約したい顧客は、各国のルノー公式ウェブサイトの専用ページから申し込みフォームを記入できます。その後、選択したディーラーが連絡を取り、ショールームでの面談を設定します。ここで顧客は予約申込書に署名し、5万ユーロの支払いを行います。これにより、正式販売開始時に優先的に購入する権利が与えられます。希望者は、将来の車両番号を選ぶことも可能です(有料オプション)。

先払いの原則に従い、ディーラーも主要パートナーとして予約を行うことで、顧客と同様に事前資金提供に貢献します。この協力体制により、ルノー 5 ターボ 3Eの開発資金が確保されます。

とのことですが、日本での販売方法がこの通りになるのかは、まだ発表されていません。

さらりと読んだ方、価格はいくらかおわかりですか? 15万5000ユーロって、約2500万円ですよ! 予約金の5万ユーロって、800万円ですよ!

具体的な予約方法は?

さて、欲しくなった方は、ルノー5ターボ3E特設サイトから、5ターボ3Eの予約サイトへ進むと、予約のステップについては以下の通りとなっています。

5つの主要ステップ

1. フォームにご記入のうえ、担当ディーラーからのご連絡をお待ちください。
2. ディーラーにて、ルノー5ターボ3Eの優先注文を5万ユーロで予約(適用される一般条件に基づく予約)し、希望する車両番号を選択(有料オプション、在庫状況に応じて)してください。
3. 2026年初頭:パーソナライゼーションの詳細をご指定ください。
4. 2027年上半期:担当ディーラーにて、お客様の車両を優先的に構成・注文してください。予約時に支払った金額は、お客様の構成に基づいて、ルノー5ターボ3E購入代金の合計金額から差し引かれます。
5. 2027年中:優先予約期間内に注文されたルノー5ターボ3Eの納車が開始されます。

さて、3番目のパーソナライゼーションとは、シートやダッシュボード、ボディカラーなどを自由に選択可能で、ルノーのデザイナーと直接対話し、外装・内装の配色やシート、ドアパネル、ダッシュボードなどの素材も選択可能です。ルノーデザイナーとの対面でオリジナルデザインを作り上げることもできます。

今後は、パリ、ブリュッセル、ロッテルダム、ベルリン、ミラノ、マドリード、ロンドン、リヤドのRNLTストアに展示され、2025年7月10〜13日に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでも出展予定でとのこと。

Renault 5 Turbo 3E

Renault 5 Turbo 3E

ルノー5ターボ3Eは、ルノーグループ内で最も高性能ロードカーブランドであるアルピーヌが開発を担当し、フランス・ディエップのジャン・レデレ アルピーヌ工場で組立てられるということもあり、まだBEVを所有したことない僕にとって、初めてのフル電気自動車として5ターボ3Eはとても気になる存在でしたが、予約金だけでもアルピーヌA110並みの金額で、とても手が出そうにないとわかりため息が出てしまいます。生活の余裕と好奇心が有り余っている方は、ぜひ、申し込んではいかがでしょうか? 目立つことは間違いないのは保証します!

(小林和久)

ルノー5ターボ3E特設サイト:https://www.renault.fr/vehicules-electriques/renault-5-turbo-3e.html

 

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