アルピーヌA110R、GT、Sが生産終了! アルピーヌ70周年記念限定車A110R 70thと、GTとSのいいとこ取りのA110GTSを発表

アルピーヌ70周年記念バージョン「ALPINE A110R 70th」は12万2500ユーロ(約1900万円)から

アルピーヌは、今年が70周年に当たります。その70周年を記念した限定車A110R 70thと、新グレードA110GTSが本国フランスで発表されました。
770台限定で販売されるA110R 70thが、なんと「R」の最終バージョンとなりそうです。

最後の「R」として登場したA110R 70th

最後の「R」として登場したA110R 70th

A110R 70thは、R専用シャシー、出力・トルクも標準Rと同じ300ps、340Nm、Rに標準のフロントボンネットからリアウィンドウ、ルーフ、リアスポイラーに至るまでのカーボンファイバー素材も同様です。いまや幻となりつつあるカーボンファイバーホイール18 インチ ホイールは、ボディカラーに合わせてコーディネートされ装着。10色のボディカラー、4色のインテリアカラーが用意されます。

タイヤは、ベースのR同様のMichelin PS CUP 2、排気系にAkrapovicのエキゾーストが装備され、7色のBremboブレーキキャリパーが用意されています。

フロントフェンダー後端、ドアシル、ヘッドレストにAlpine70周年記念ロゴがあしらわれ、センターコンソールにはロゴとシリアルナンバープレートが装着されます。

A110 R 70thのボディカラーは、ブルーキャディ(青)70台、ブラングラシエ(白)70台、ルージュシスミック(赤)70台のフランス限定トリコロールシリーズが含まれ、このトリコロールカラーにはカーボンファイバールーフにアルピーヌ70周年の記念ロゴがデザインされます。

各70台限定、トリコロールカラーのA110R 70th

各70台限定、トリコロールカラーのA110R 70th

このトリコロールカラーは、70年前の1955年にジャン・レデレが、最初の量産車とするのがこの3台のトリコロールカラーのA106だと、当時のルノーCEOピエール・ドレフュスの前で公式に発表したことにちなんでいるのだそうです。

1955年に発表されたアルピーヌの生産モデルA106はトリコロールカラーがお披露目された

1955年に発表されたアルピーヌの生産モデルA106はトリコロールカラーがお披露目された

GTとSを合わせたらGTSになった!価格は7万9500ユーロ(約1250万円)から

アルピーヌA110の新グレードGTS

アルピーヌA110の新グレードGTS

最近A110を購入した人は、Rを買える人を別にすれば、必ずと言っていいほど快適な「GT」にするか、走りに振った「S」にするか悩んだ人が多いのではないでしょうか?

GTのリクライニング+ヒーター付きのシートはありがたいし、せっかくのスポーツカーなら足を固めてスポーティな外装の「S」も捨てがたい。そんな悩みがなんだったんだと言われそうな両車のいいとこ取りのGTSが登場したわけです。ネーミングも足しただけじゃん!というひねりのなさにちょっと引いちゃいそうです。しかも、GTとSはカタログ落ちのようです…。まあ、僕は純粋にA110を楽しめるピュアを選んだので関係ないですが。

A110GTSには、アトリエによる選択肢、新しいボディカラーが追加されます。「ヘリテージカラー」の2色、Bleu Paon (ピーコック ブルー) 、Orange Acropolis (アクロポリス オレンジ) に加え、3色の新しいマットカラー、Orange Solaire (ソーラー オレンジ)、Bleu Eclipse (エクリプス ブルー)、Gris Acier (スチール グレー) の5色が新色です。

その名の通り、A110GTS は、A110S のスポーティなシャーシに、300ps、340Nmのエンジンを搭載します。A110Rのエアロキットから派生した「フロントスプリッター」、「サイ スカート」、「リヤスポイラー」、「カーボ ファイバーグースネックマウント付きリヤウィング」で構成さっる新しい GTS エアロキットもオプション設定され、ダウンフォース向上と機敏性を得ることが可能となります。18インチのGTレースホイールにはミシュランPS CUP2タイヤもオプション設定され、ブレンボブレーキキャリパーは6色から選択可能です。

GTSの レーシーな雰囲気を高めるグレーレザーインテリア、コックピットにはオプションで黒のレザーシートやカラフルなアルカンターラアトリエレーシングシートも選択できます。Focalプレミアムオーディオシステムも標準装備です。

いよいよガソリンA110注文できる最後の1年へ

エントリーモデルである通称ピュアは変わらぬ252psで、価格は6万5000ユーロ(1020万円)からで健在です。

左からA110、A110GTS、A110R 70th

左からA110、A110GTS、A110R 70th

リリースによると、2025年モデルは「2025年3月初旬より、アルピーヌの販売ネットワークで新型A110シリーズの注文受付が開始されます。また、現在のA110シリーズの注文は、新モデル登場の12か月前まで受け付けられます」とのこと。

アルピーヌCEO、フィリップ・クリーフのコメントでは、
「アルピーヌは70周年を迎えました! これまでの70年間にわたる情熱、卓越性、革新を次の70年にも継続していきます。この記念すべき年を、すべての顧客、クラブ、ファンの皆さんとともに祝いたいと考えています。特別な限定モデル『A110 R 70』は、新しいA110シリーズの一部であり、12か月間の販売期間を経て、次世代の電動A110へとバトンタッチしていきます。」

ついに、ガソリンA110新車注文の最後の1年が訪れたようです。

(小林和久)

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