A110にスマホを置くだけで充電するスタンドが欲しい!
イマドキ、車に乗ったらスマホをどこかに置いておくのが常識でしょう。A110の場合、コンソールの下に空間があるけど、そこに置いておくとさっと取り出すことが困難だし、しかも充電はコードを接続しなければ…。乗ったらスマホをホイッと置いて走り出したい。それもCarPlayに自動接続、そのまま充電開始というのがベスト!
そんな理想形のスマホスタンドがなかったので、Apple純正MagSafe充電器を使った自作スタンドを作りました。
A110は、軽量化やスペース効率、あるいは手の届くスーパーカーであるためでしょうか、いろんなものが省かれています。
運転を楽しむのと、移動のために必要なものはありますが、この時代、スマホの置き場はスマートに決めておきたい。幸いにもA110は、iPhoneが車内にあればブルートゥースで自動的に繋がってカープレイに接続できますから、ポンと置くだけで充電もできるようになっていてほしい。
非接触充電は、アップル純正のマグセーフ充電器でないと急速充電しないものも多いようで、純正品を使用したい。運転中に画面を注視するわけではないけれど、何か通知があればサッと目線移動で確認できる位置に置いておきたいもの。個人的にエアコンダクトに取り付けるタイプのものは好みでない…などと好みを並べていくと、世の中に商品が溢れかえる現在において、アマゾンだろうが楽天だろうがヤフーショッピングだろうが、車載用の最適解が見つかりませんでした。
ならば自作するしかない! といってもすべてをゼロから作るのは所詮無理なので、既存製品を改良します。
まず、マグセーフ充電器を取り付けるスタンドを探します。これが意外と数多くないんですね。独自の非接触充電を備えたものはある程度見つけられたんですが、純正品装着タイプは少ない。それに、運転中の振動や加減速Gによって角度が変わってしまうことを考えると角度固定式が条件で、さらに色はグレーかブラックで。
数日探した結果、アメリカのアマゾンでいいもの見つけました。
ENCASEDというブランドで、少なくとも日本製ではないようです。本体はアルミ製で、オールアルミボディのA110とも相性良し。色はやや薄いか青みがかったグレーのようです。米国アマゾンは使ったことがなかったのですが、日本のアマゾンとはまったく連携していないようで、逆に言えば別の通販サイトとして新たなアカウント登録して、海外発送してくれるものに限られますが普通に買い物ができます。
支払いはカードで行いましたが、最終的には米ドルを円で支払うため、手数料をアマゾンかカード会社に払うのを選択しますが、今回は結果的にはどちらでも大差なかったようです。
ニューヨークJFK空港から自宅までの配送状況も確認でき、およそ10日程度で無事手元に届きました。
くしゃくしゃの米国アマゾン特製紙袋に入っていた、やや潰れかけて開いたあとがあるような箱を開けると、中身はしっかり注文の充電器スタンドで安心しました。
さて、届いたそれを、予定していたシフトセレクター前方の小物入れ辺りに仮置きしてみたら、案の定、水平でない前下がりの場所なので、予想通り角度が付きすぎてスマホが平らになってしまう。というか、エアコン操作パネルなどに干渉してしまいます。
そこで、力技でホルダーの屈曲部分を開きます。板厚2ミリのアルミと言えど、素手で簡単に曲げることはできず、傷付けぬように養生したプライヤー、治具としての木材など駆使し、やっとのこと納得いく角度までもっていくことができました。
次に、この細い脚を直接貼り付けたのでは当然のようにカーブでコロンと転がるのは目に見えています。そのため、台座を作成します。
台座は、車両に取り付ける面ファスナー(いわゆるマジックテープ)、本体と高さを合わせるためのアクリル板、台座を上下で挟み最終的に見栄えを良くしてくれる名刺サイズのカーボン板、それにネットで強力だという両面テープを用意しました。

約55×約91mm、厚さ約0.25mmとちょうどいい大きさの名刺サイズカーボン板を発見。TRY KIT’S ドライカーボン カードサイズ 名刺サイズ フルカーボン。(Amazon購入ページに飛びます)
それらを切ったり、貼ったり、削ったりして取付部の角度に合わせて六角形となり、何度も現場合わせをしながら、見事完成です。
アップル純正マグセーフ充電器はUSB−Cでの給電で、かつ20W以上の電源が必要です。そのため、A110純正USB電源ではムリなので、シガーソケットから給電します。USB電源も色々出ていますが、容量をよく確認して選んでくださいね。
完成後、取り付けて一般道や首都高を走った印象では、まったく倒れたり外れたりするような事はありませんでした。まあ、サーキット走行などでは外すでしょうし、邪魔なときはスタンドごと外すことができます。
何といっても、乗り込んでスマホをスタンドにサッと置くだけで走り出せるというのは、スマートで余裕のA110ライフにピッタリのアイテムとなることに間違いなしです!
(小林和久)
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